波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~



「あれ?お前、もう俺に惚れたんけ?そんなに簡単に落ちる女おもんないわ」



ちょっとバカにしたような顔して、私を見下す大雅。



傘を奪ったまま、走り出した。


ポツンと取り残された私。



雨はめっちゃ強くなってきて、私の体はどんどん濡れていく。




ムカツク、アイツ。


ムカツク……のに!!




だんだん遠くなるアイツの背中を見つめてしまう。


戻ってきて、また憎まれ口叩いて欲しいって……


そんなこと思ってしまう。





どんどん遠くなる大雅の背中は、もう見えんくなった。




その瞬間。


今まで経験したことないような衝撃が訪れた。



動かれへん。



てか、心臓がめちゃめちゃ激しくドキドキしてて、ようわからんけど、涙が溢れてた。




なんなん、これ。



アイツめっちゃムカツクのに……





< 8 / 108 >

この作品をシェア

pagetop