【短】秘密のサンタクロース
大嫌いなアイツ

体温

***


「今日、小川休みだって!」


学校に着くといきなりユマに話しかけられた。


『そうなんだ~』


軽く返事をしながら鞄を机にのせる。


「あれ?それだけ?」


ユマが不思議そうにあたしを見るからあたしは睨んだ。


『あたし達クリスマスまでの仲だから!前にも言ったでしょ?』


そう。ユマには言ったはず。

ユマは「そっか」と言いながらも何か言いたげな顔をした。


「でも~、一応彼女なんだし?お見舞いくらいいきなよ~」


『え~』


「今日暇でしょ?」


うっ。暇?って聞かれたらなにもいえない。


『暇だけど、でも・・・』


続きをどういおうか迷うとユマがニヤッと笑い、あたしの両肩に両手を置いた。


「行きなさい!!」


あたしの肩に置かれている手の力が強まる。


『・・いけたら』


そう言ってユマの手を払い、そのまま教室を出て職員室へ向かった。


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