【続】天国に近い場所
さっきの龍美はまるで別人で、知らない人に抱かれてるみたいで怖かった…

私をこれっぽっちも、愛してはいなかった。



それがなによりも怖かったんだ。


だから嘘も隠し事もしないよ?

辰夫おじいちゃんに誓ったっていい。もうしないから‥



だけど龍美‥




私のことを全てさらけ出したら、

全部受け止めてくれる?



それでも‥私を愛してくれる?



あの日、あなたは驚いていたね?



私たちに降り懸かる問題は、もう間近に迫っていたんだ…


文化祭が幕を下ろしたとともに、また新たな問題が幸せを運びながら幕を開けていた。



私は‥

龍美がいればいい。


それだけでいいのに……
< 259 / 499 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop