先生なんて言わせない2 -Love Weekend- *更新停止中*

└ 深まる絆


翌日、樋渡さんと電車に乗り込んだ。



約束通り、一緒に登校はしてくれてるけど、ろくに会話もなく。


今も怒っているのは間違いない。



「よっ、おはよう」


「お、おはようございます」



何もなかったように挨拶する堀口先輩に、あたしはなんとか挨拶を返したけど、

樋渡さんは無言。



さ…寒い。


春の陽気プラス満員電車の人ごみで暑いくらいのはずなのに…


なんだか空気が冷え冷え!



先輩も空気のおかしさに気づいたのか、

何も話さないまま、降りる駅は近付き――



堀口先輩に、いつどうやって断りを入れようか迷ったけど、

樋渡さんのいる今でもいいのかな…?


元々、堀口先輩と会うのは登校の時くらいだし、

あんなに軽く告白するんだから、あたしも先輩と別れる直前に人前で軽く断っても…。



なんて考えてたら、

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