マイスィートアフタヌーン
「あなたに家に帰れだなんて言われたくないわぁ。私たち同志だったんじゃないの? メアリーアン」

「ハイハイ」


ポーリィは人のことなんて言えないでしょうにとぶつぶつ言いながら、箱からどっさり紙束を取り出した。

『拝見・名家の宝物殿』シリーズの資料一式、見ているうちに文句など忘れ去られることだろう。


吸い込まれるように絵の世界に引き込まれていく姿にメアリーアンは少々あきれ、戻るときに昼食の調達をしてこようと生活型の現実を思い、部屋から一歩を踏み出した。

いつだって助言なんてこんな程度にしか扱われない。なるようにしかならないのだ、ポーリィは。


 するとそこへ、

「失礼、ミス・シモンズがこちらに居ると聞いてきたのですが」

との言葉と共に男が一人現れた。
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