二千年物語
プロローグ
ー80年前ー

戦争という悲惨で無駄な戦いの中、私達は出逢った。

悲しい運命を背負いながら・・・

『ねぇ・・・どうして私達、幸せになれないのかしら』

『時代がそうしたのか、それとも、僕達の運命なのか・・・』

『運命だったら自分を怨むわ』

『怨むことはないよ。』

『どうして・・・?』

『だってこの運命のお陰で僕達は何度でもまた逢えるんだろう?』

『でも・・・やっぱりこんな運命悲しすぎるわ・・・』

『泣かないで。きっと僕達は来世でも恋をする。何度も離れても、何度も君を見つけるよ。』

『来世は幸せになれるかしら・・・』

『なれるさ。僕が絶対に君を幸せにするから。』

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