きみに守られて
優里はただ抱きしめていた。
「あっ、またごめんね・・
ぼくの体についた血で
大島さんをまた汚したね」
無言のままで首を横に振る。
「さぁ、ここから離れましょ」
身を隠せそうな寂れたビジネスホテルへ逃げこみ
ホテル内で食事をすませ部屋へ行く。
奥行きがある長方形の部屋は
雪のトンネルのように真っ白であった。
壁と天井が白いペンキで塗られたばかりである。
中に入り良く見ると
素人が適当に塗った感じの雑なむらが目立っていた。
使い古去れたシングルのベット、
煙草の焼け跡や擦れた後がある
黒い二人がけのソファーは、
その場しのぎの粗隠しで
白い布で覆われていた。
彼女は自分の目で
ブラウン管の中の出来事を確かめようと、
部屋に入るなりテレビに釘付けになった。