白い蝶々

私は今三十路の普通の会社員です。
今となっては若気のいたりと言えますが病気が発覚当時は自分を責めました。
きっとそうしないと気が済まなかったからなんだと思います。

薬に手を出し家出を繰り返しあたりまえの様に警察に厄介になりました。

つるんでいた奴が悪い奴。では済まされない位悪過ぎる連中でした。
当然そうなると学校も行かなくなり中退。

やりたいことだけして生きていく。
そんな下らない覚悟が私にはあったんだと思います。
勿論そんな情けない姿を五つ下の妹も見ていました。
やりたいことだけして生きていく姿が妹には自由に見えたんだと思います。

お姉ちゃんがあんなんだから妹だけはちゃんとという大人からのプレッシャーに妹は勝ちました。

外れた道は一切なく真面目一筋。
しかし私が外れただけで妹は怖い姉ちゃんに守られていると一目おかれる存在でした。
私自身五つも離れていると影響されることなんかあるわけない。
と安心していたのかもしれません。

好きなことだけして生きていくとお金も減りバイトでは食べていけなくなります。
18歳の誕生日にある所に面接したんです。
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