黒王子と銀の姫
「アランなの?」

ためらいがちに尋ねると、少年は悲しげに頷いた。

「兄は……私をかばってアルミラの兵に殺されました」

覚悟はしていたはずなのに、ユーリひゅっと息を飲み、目を閉じた。

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