I♥DOLL
―――

『ただいまぁ』


「あら、沙織。お願いなんだけど小麦粉買ってきて?」


あたしの返事も聞かずにあたしの手に小麦粉代を握らせるお母さん。


『はぁ!?めんどい~』


あたしの反抗もむなしく、お母さんは無視してそのままキッチンへ向かってしまった。

しょうがないか・・・


仕方なく、あたしは一度通った道をまたスーパーへ向かって歩き出した。


はぁ~めんどくさい~


「あれ?宮川サン」


『…』


うわうわうわ~
今ものすごく嫌な声が聞こえたんだけど気のせい?


その声の方向には、見覚えのある、憎憎しい顔。


…うん、きっとこれは幻覚!


そのままスーパーへの道を急ごうとした時。


「シカト?」


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