Kissシリーズ・「お見合いのキス」
せめて10歳だろう。

それとも相手が年下好みだからって、私が選ばれたのだろうか?

でも彼だってきっと10歳ぐらいが…。

「おい」

「はっはい!」

「タバコ、苦手なのか?」

「えっ?」

彼は黙って私を顎でさす。

私は右手を袖で隠し、口元を覆っていた。

「あっ、いえっ!」

無意識の行動だった!

タバコは父も吸うが、いつも離れて吸ってたから…。
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop