『携帯彼氏』の災難!?
「うん。私のケータイをいじった理由が知りたかっただけだから」

そう言ってその場を離れた。

「まっ、ある意味、筋は通るな」

低い声で呟く。

自分の命がかかっているなら、なりふり構っていられないだろう。

ある意味、客観視できる。

きっとあの時間に私の教室に忍び込んだのも、計算だったんだろう。

音楽室へ移動した後、誰かケータイを忘れていないかと机の中を調べていたら、偶然たまたま私のケータイを見つけてしまった。

そして赤外線で移したのか。
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