『携帯彼氏』の災難!?
「でも…どうするの? ミナちゃんの方は」

ルカがたたまれたままのピンクのケータイに視線を落とす。

「それなんだがな、ルカ」

「うん」

「悪いが、赤外線でお前のケータイに移してくれ」

「…はい?」

ミナのケータイを、ルカに差し出す。

「しばらくの間だけで良いんだ。解決法を見出したらすぐに解除するから」

「って、しばらくケータイが彼氏なの!?」

「そう。ラブゲージにはくれぐれも気を付けろ」

ルカはブツブツ言いながらも、二台のケータイを操作した。

「…OK」
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