『携帯彼氏』の災難!?
ハズミ自身のことは、ソウマに調べさせていた。

だから迷わず、ハズミの墓へ向かえる。

だがそこには先客がいた。

私はケータイを切り、バッグにしまった。

先客はどことなくシヅキに似た…こちらの方が真面目そうな青少年。

彼は私に気付くと、頭を下げてきた。

「あなたは羽澄の…」

「生前、友人だった者です」

それだけ言って、墓に花束を置いた。

そして手を合わせる。

「…失礼ですけど、羽澄の彼女ではなかったんですか?」

「違いますよ」

私は女子高校生風を装った。
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