彼と彼女のヒミツな関係♪


慧ってばいっつもいっつもこうやってあたしの事
苛めるんだ。

二年生のくせに。

子供のくせに。


もういいや。

そう思って慧にあった視線を前に向けると。



「あーー!!大島くーーん!!」


大分前にいるけど。

でもきっとあの後ろ姿は大島くんだ。


あたしの声に振り向いた大島くんが手を振ってくれる。

それにあたしもブンブンっと
体全身を使って手を振る。


「ちょっと待っててね」

「おい!心!!」

慧の呼びかけにも答えずに一気に大島くんに向かう。


「どうしたの?そんな急いで」

驚いた顔であたしを見る大島くん。


「ううん、大島くんが見えたからつい走っちゃった」

「龍崎と一緒だったのか?」


横には須賀くんまでいて。


「そうだよ~。これから一緒に御飯食べに行くんだ」


< 125 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop