先生とあたしのヒミツなその後♪

そして受け継がれていく・・




「おかあさ~ん!!」


小さなわが子が草原をかき分けながらこちらにやってくる。

愛する人と、その人との間に生まれたわが子に囲まれながら
私は今幸せな日々を過ごしている。


「どうしたの、心?」


心の視線に合わせてしゃがみこむと


「みてみて!おとうさんとってくれたの!」


その小さな手に握られていたのは


たんぽぽの綿毛。


「すごいでしょ~」


大きな、私に似たそのくりくりの瞳をして
私にタンポポを見せてくるその姿を見て、


思わず笑顔がこぼれる。


「すごいね~、心」

「うん!ふーってしてもいい?」

「うん、一緒にしようか」




親になって気付いた事がある。



子供の気持ちは親の気持ちはもちろん分からない。


たまにきつく叱る理由も

注意深く何度も言う理由も。


どうでもいいって思った時だってあった。


また始まったよって呆れながら適当に流していてた自分がいた。


でも親になって子供を持って


おかしいよね、どうしてあの時あんなに怒られたのか

理由が分かるの。


そして、思う。

私はこんなにお父さんとお母さんに守られていたんだって。



そして

私もお父さんとお母さんがそうしてきたように、この子を守りたいって。





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