俺の彼女。
2. 止まらない気持ち
「神崎先生!」
廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。
「はいっ!……あっ、吉川先生。」
振り返ると吉川先生が居た。
「これ、校長からです」
そう言った彼女から何かの資料を受け取る。
「ありがとう。」
俺の顔はニヤけているだろう。
何故かって?
実は、この吉川先生は、
俺の彼女の吉川 暁音(よしかわ あかね)。
普段、俺は暁(あか)と呼ぶ。
もちろん学校では吉川先生と呼んでいるけど。
「じゃあまた後で。神崎先生。」
そういってニコッと笑った暁も、また可愛い。
思わず抱き締めたい衝動に駆られる。