キミガイタ120日

学校統一



キーンコーンカーンコーン。




チャイムが鳴ってから、約1時間後。





──ガラッ。

教室のドアを開けて、席に向かう。



クラス全員があたしの方を向く。




たかが遅刻でどんだけ珍しそうな目してんの。

改めてこのクラスの現状を実感した。






あたしは、席に着くと目の前で行われている社会の授業道具なんかではなくケータイを取り出した。


急いで新規メールを作成する。




「おはよ
報告ッ
今日から校内統一
することに
なりましたあ
そこんとこ
よろしくー笑」



このメールをシュウとタクヤとヤスに一斉送信。





送信した直後、みんなから返信が来た。



「はぁ~~!?」


「突然なしたの?」


「ざけんなぁぁぁ」



批判のお言葉ばかり。


でもあいつらの本音くらい、あたしでも読める。






「本当は、
やってみたいくせに」

またまたこれを一斉送信。



するとまた送信した直後に返信が来た。


みんなの返事は、3人揃って、










「「「バレた?」」」




だった。


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