キミガイタ120日
電話をしながら廊下を走るスギウラサトル。
あいつの声はだんだんと大きくなってきた。
…近付いてきたッ!
や、やばい。
目を瞑り、息を殺し、できるだけ小さくなって教卓の下にうずくまる。
そして、1分程経ち、耳をすましてみても、もの音一つしない。
…セーフッ!!
他のところへ行ったか。
そう思って教卓から顔を出してみた瞬間。
目の前にどアップであったのは、…スギウラサトルの顔だった。