赤い水たまり
暗闇のプロローグ
部屋には蛍光灯が着いてるのに私の内では真っ暗だった。

私の目に映るのは右手に持つカッターナイフと足元に出来ている赤い水たまり。

それだけが私のモノクロの世界の色を着けていた。
そう、手首から流れる暖かく赤い水。
心地良かった…。

でもなんでこんな行動に出たのか…。

理由は簡単だった。

6年間付き合って同棲していた彼氏が行方不明になって3週間が起っていた。

その上に昨日、母親からの電話で父親が末期ガンで後3ヶ月の命だと聞かされていたからだ。
何もかもが嫌になっていた。

自分が嫌いだった。
そして、どうして自分ばかりこんな目に合うのか…苛立った末の行動だった。
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