《短編》ヤンキーの姉2
あたしはキョトンとし、三人の様子を見ていた。

だって、英治がこんなに近くに来たなら二人があたしを人質にする暇なんてない。

その前に英治が二人を倒すだろうから。


よって、あたしが人質にならなくてすむ方法なんか考える必要ない。




「言っとくが人質とっても無駄だぜ? その前にてめぇら潰れてるからな」


そう言って指の関節をコキコキ鳴らす英治は、怖くもあったけどあたしにはカッコよくも見えた。




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