《短編》ヤンキーの姉2
「めぐみちゃんは息子とは初めてよね。英治っていうの。ちょっとやんちゃだけど、よろしくね」
義母が穏やかな声音で紹介してくれる。
ちょっとやんちゃって……ちょっとどころじゃなくやんちゃに見えるんですけど!!
少々天然気味な義母に突っ込みたくなったけど、それは言わなかった。
というか、言えなかった。
だってあたしは今それどころじゃなかったから。
どんな義弟であろうと、最初の挨拶はちゃんと笑顔で!
さっき決めたことを頭の中で繰り返し、あたしはほぼ無理矢理気持ちを切り替えて笑顔を作った。
義母が穏やかな声音で紹介してくれる。
ちょっとやんちゃって……ちょっとどころじゃなくやんちゃに見えるんですけど!!
少々天然気味な義母に突っ込みたくなったけど、それは言わなかった。
というか、言えなかった。
だってあたしは今それどころじゃなかったから。
どんな義弟であろうと、最初の挨拶はちゃんと笑顔で!
さっき決めたことを頭の中で繰り返し、あたしはほぼ無理矢理気持ちを切り替えて笑顔を作った。