Sweet☆プリンセス
何かあったら電話するのはおじさんじゃなくて、まおだから。
まあ、なにも無いと思うけど。


「よーし、出来た! いっくん、行こう」


「りょーかい」


こんな大荷物がもちろん。 自転車のカゴにも入らず…… まおが持つにも重そうだから、結局俺が持つハメに。


「ごめんね、重いよね?」


「ああ、重い」


「……… ごめんなさい」


バックはパンパンと入っているが思ったより重くない。 軽い方なんじゃないのか?

まおが15分持つには厳しいだろうけどな。


「いいよ、気にしてないし」


「後で“お菓子”分けてあげるね」


やっぱりまおだ。 お菓子を持ってきていたか。 この大きさの原因はお菓子のせいだろう。

好きだねー、お菓子。
こんなに沢山を一体いつ食べるのか教えてもらいたいくらいだ。


「いっくん……」


「んー」


「ごめんね」


別に気にしていないし。 ただ言うならば……。

俺がまおの荷物を持って、自転車を押しているから歩いて帰る。
まおと歩けて嬉しいんだけど……。


どうして隣を歩いてくれないのか。


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