Sweet☆プリンセス

スイカ or メロン

「今度はちゃんと着替えたのね」


「あぁ」


両手に皿を持っている母さんが部屋から出てきた俺に気付いた。


まおは何気にテーブルについている。

まおの向かいに父さんが座っているのが腹立たしいが…… ここで、父さんに「場所変われっ」なんて、言いたくない。


どうせまおの隣は母さんだな。


しょうがなく、俺は父さんの隣に腰を降ろした。

しょうがなくだ、しょうがなく!


「はい、樹の朝ごはんね」


「どーも」


もう10時かよ。 早いな、こんな時間に朝メシ食って、昼は大丈夫か?


昼はそうめんとかがいいな。

…… 夏だし。


「まおちゃんは何か食べた?」


「家で朝ごはん食べてきました」


「そう、まおちゃんは偉いわねー。
どっかの誰かさんと違って早起きで。 …… ねー、樹」


このクソババア。 それって、完璧俺の事じゃん。

今日はたまたま遅く起きただけで普段ならもっと早く起きれるし。


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