Sweet☆プリンセス

まおの背中

「俺は向こうに行ってくるから」


「はーい」


まおー。 俺の話しを聞いていたか?


ったく。
お前はもう『マンガ』の方に目が行っているな。



「じゃあ、後でな」


ここからは二人で別行動。

俺の用事なんて直ぐに終わるんだけど…… まおを連れてきた場所が問題なんだ。


ま、しょうがないか。


俺は目的の物を探すために店内を回る。



「――― 見つけた」


この小説読んでみたかったんだよな。


俺が連れてきた場所。


それは、俺が越してくる前に作られた少し大きめな本屋とCDショップがある店。


まおが喜びそうな店なんだよな。


あいつはどこに連れていっても喜ぶが『マンガ』となると、話しは別みたいだ。


ピョンピョン嬉しそうにマンガ売り場に飛んでいったよ。


しばらく戻ることは無いな……


俺は会計を済ませ、店内を回った。





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