Sweet☆プリンセス
「いっくん!」


「はぐれないためだ」


本当はウソ。
ただ、まおと手を繋ぎたかっただけ。


でも、こんな事はまおには言わない。


もっと、ふさわしいような場所でなくては意味がないからな。



「ここら辺でいいか?」


「うん、いいよ」


人が多いのはしょうがない。


俺たちは空いているような所を見つけ、そこで立ち止まった。


――― あ、手が放れた。


しょうがないよな。
なんせ、まおはこれから『かき氷』食うんだ。


片手が使えなかったら食べずらいもんな……



「いっくん、イチゴおいしっ」


「よかったな」


短い時間だったけど……
なんか、よかったな。


やっぱり小さいまおの手。以外と細かった指。


まおも、女の子なんだな。



「ブルーハワイ、食うか?」


「食べるー!」






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