支配者
でもある日の深夜、仲の良かった女の子から電話がきた。

「もしもし? 久し振りね、どうしたの?」

わたしは明るく言った。

けれど…彼女は電話越しでもヘコんでいるように感じた。

『ルナ…ちゃん。委員長には気を…付けて』

「えっ?」

泣いているんだろうか? 声がかすれている。

「ねっねえ! 少し会えないかな? 家に行くから!」

『でっでも…』

「大丈夫! アオイには絶対に言わないから!」

『…分かった』
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