支配者
一階から三階までのダッシュがキツイなんて…歳かしら?

引き戸を一気に開けると…。

「えっ…?」

振り返った顔を見て、わたしはすぐに誰だか分かった。

クラス委員長を務めている上に、生徒会書記までしている優等生クンだった。

「あら、まだ残っていたの?」

教室には夕日の光が差し込んでいる。

下校時刻まで残り十分程度だ。

わたしは彼の驚いた顔を見ながら、自分の席へと歩いて行った。

だけど…。

わたしの席の周りには、人だかりが出来ていた。

そこに、二人のクラスメートが倒れていた。
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