支配者
わたし達は笑顔で手を振った。

マカは週に一度、実家に帰ってくるから、さみしくはない。

そう…さみしくなんて、ない。

この60年近く、小学校に転入しては卒業して、また転入して…を繰り返してきた。

だから子供の成長がどんなものか、分かっている。

彼はきっと、若き日の過ちだと笑うだろう。

同じように、時を生きる人間と恋をして…幸せになってほしい。

わたしのように、肉体の年齢が止まってしまうと、どうしても精神的にも止まってしまうようだ。

だから…ずっと小学生でいたんだろうな。

「いや、いたかった。…かな?」

もう過去形だ。

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