水色の運命
第二章
週末、めずらしくノンは女友達3人とファミレスにいた。


「最近どうよ?」

3人で会うと必ず
誰かが切り出す。

今日切り出したのは
ノンと向かい合わせに座っているクミだ。


「なんかマンネリ化…」

拓人と付き合い始めて
一年が経ったノンから
不満がこぼれた。


「好きじゃないの?」

となりに座っているアイが鋭い突っ込みをした。

「好きは好きだけど…」

正直、よく分からないでいた。

"愛"なのか"情"なのか。

実際、拓人が友達と遊ぶと言いだしても

「ふーん」

の一言で済むようになっていた。


コーヒーをひと口飲んでから
アイが質問をした。

「別れる気は?」

「今はナイかな〜。
それよりアイは彼氏できた?」

「全然だよ」

アイは手を横にふり
苦笑いを浮かべた。


そんな
ノンとアイの会話を
クミはストローをいじりながら聞いている。
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