水色の運命
第五章
地元にある
いつものファミレス。


クミはアイスコーヒーの中に
シロップをたらす。


ストローを使い
それを混ぜると
カランカランと氷のぶつかり合う音がした。



「元気してた?」

クミがアイスコーヒーを飲もうとした瞬間に質問をしたのは
ノンだった。


「元気だよ。
会うの久々だよね」

肩にかかる髪を耳にかけながらクミは言った。



ユウキにベッタリなノンは
女友達との付き合いが
少なくなっていた。


今日は数ヶ月ぶりに
クミからの電話で会う事になった。



こんな風にファミレスでお喋りをする時
たいてい女三人と決まっている。


でも今日はアイの姿が
ココにはない。


用事があったのだろう。
ノンは勝手にそう思いこんだ。
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