alter ego~君と僕~
僕の胃袋に
静かに席を発つ。



「遥日さん…。ごめんなさい…」



温陽は涙声になっていた。



「…お母さん」

「はい…」





「僕に敬語は使わないで」





「…遥日さん?」

「僕に敬語は使わないでって言ったの」

「解りまし…解ったわ」



温陽は少しの間を置いて小さく頷いた。



温陽に背を向け、部屋を出た。





航くんと話そう。



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