私vs国連
由比ヶ浜上陸作戦
『由比ヶ浜上陸作戦』


「なにぃ!国連軍だとぉ!」
静子は衝撃を受けた。彼女は自分がまさか国際軍事組織と戦う事になろうとは思ってもみなかったのだ。
「うん。艦隊で来るって言ってたから、たぶん海軍だね。あっ、メールだ」
陸奥は携帯を確認すると、
「もうすぐ日本の由比ヶ浜に到着するって。どうする?」
「んなもん、こっちから出向いてやるわよ。車出しなさい」
「よし、じゃあ助手席に乗って。リス臭いけどガマンしてね」
静子と陸奥は軽バンで由比ヶ浜に向け出発した。
車内では、リスたちが木の実を食べたり追いかけっこをしたりと、賑やかだった。
静子は肩や頭の上を容赦なく走り回るリスに、
「うざい。リスうざい」
と文句を言った。
「まあそう怒らないで。こいつらだって悪気があるわけじゃないからさ」
陸奥は笑いながら静子を諌めた。
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