【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ
それなのに、秋月会長はピクリとも動かない。
表情も、相変わらず見えないし。
こちらを注視してるようにも感じない。
聞こえなかったのだろうか。
閑静とまではいかないけど、それなりに騒音は少ない住宅地なのに。
背中の扉の向こうもシンと静まり返っていて、少し声を荒げただけでも聞こえてしまいそうな気がした。
さすがに母も聞き耳をたててるとは思えないし、
ご近所の家々もそんな極端に近いわけでもないけど、
聞かれないにこしたことはないから、あまり大きな声を出したくない。
そしてこんな時だというのに、私は余計なことに気付いた。
余計なことというか、どうでもいいこと。
でも気付いたらなんだか気にかかってしまって、
私はつい口にしてしまった。