【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ
でもようやく決心がついて告白したのに。
昨日の告白により、
やはり覚えられていなかったというのが実証され、
しかも告白をしてさえ彼の記憶に残れなかったなんて、
あまりにもみじめ過ぎる。
でも告白して振られた上、ドアに激突して保健室まで付き合わせることになった事に限っては、
忘れられて良かったような気もする。
……複雑。
私は溜め息をつきながら、とぼとぼと廊下を歩いていた。
そこに、授業が開始間近なのを知らせる、予鈴が鳴る。
「結局食べてないし……」
未だ重みのあるお弁当を抱えながら、私は教室へ足を向けた。