未来のない優しさ
「…まあ、大和さんが柚ちゃんの事好きなのは明らかですけど…」

突然の孝太郎の言葉が私と華穂の動きを止める。

「ちょっと…孝太郎…」

それ以上何を言うのかわからなくて慌ててとめようとすると、当の孝太郎はにやりと笑って。

「それでも華穂さんとの結婚を決めたのは大和さんだし。
そんな大和さんの気持ちを知ってて受け入れたのも華穂さん。

これから二人で幸せになれるよう頑張ればいいんですよ」

あっさり言いのけてしまう孝太郎。
ラーメンをおいしそうに食べる横顔はまだまだ学生と言っても通りそうななのに、言う事は何だか大人で…。

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