未来のない優しさ
「あの日、マネージャーから『一緒に映画観に行って欲しい。そしたら諦める』って頼まれて。

告白されて、嬉しくないなんて嘘だし…まだガキだったしな。

柚の事気になりながらも一緒に出かけたんだ」

苦笑しながら話す健吾は、私がどう思うのか気にしてるように見つめてる。

「美晴ちゃんに聞いた。
マネージャー…転校するからって無理矢理健吾にお願いしてデートした事も聞いてる」

「何で美晴が知ってるんだ?」

目を見開く健吾は本当に驚いたように身を乗り出して

「あいつ…。柚の事となると…」

ぶつぶつ言う顔がなんだかおかしい。
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