赤い蝶々
ピリオド
彼が自宅に招きたいと言う。
『嫁さん以外おるで〜』
どんな神経しているのかと思いながら行く。

興味がないと言えば嘘になる私の気持ちは穏やかではなかった。

自宅に行くと大学生の息子がバイクに乗って可愛らしく会釈し
いってきます。

可愛い♪
とハイテンションな私。

娘は部屋から出て来ない。
いつも寝ている部屋や説明を受けながら居座る。
一時間位で自宅を出た。

駐車場までの距離が東の夕焼けに影を造る。

視線を感じ振り返ると娘が見ている。

彼に最大の仕返しをする。
言ったことがない言葉。
『ここでキスして』
目が悪い彼は嬉しそうにキスをする。
娘が見ていたのを確認して駐車場へルンルンな私。


名古屋へ着きバイバイする前に娘が見ていたことを言う。


責めない彼。

最後の笑顔は最高に


『じゃね♪』
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