恋するために生まれた
あれから毎日
あたしとツバサは
病院の屋上で話をしている。
ツバサは
私立の男子高の二年生で
サッカー部に入っていて
あたしと同じく
ひとりっこらしい。
お父さんは銀行マンで
お母さんは専業主婦で。
ツバサとあたしは
育った環境はまるで違う。
でも
いや、だからこそ?
あたしはツバサに
惹かれていた。
「明日さ、ギブスとれるんだ」
世間話のように
さらっとツバサが言うので
あたしは聞き逃すところだった。
「えっ…じゃあもう退院?」
「まだ。
リハビリして歩けるように
なってから、かな」
「そっか…」
ツバサが退院したら
あたしたち、どうなるんだろう。
おめでたいことのはずなのに
あたしは喜んであげられなかった。
「俺が退院すんの
さびしいんじゃねーの?」
「えっ…違っ…」
ツバサは完全に
あたしをからかってる。
「おまえさ、俺が退院しても
ここにまた毎日くるの?」
まだそんなこと
考えられない。
空を見に来ていただけなのに
いつのまにか
ツバサに会いにくるのが
メインになっていた。
「あたしは空を見にきてんのよ」
ふてくされたように
あたしはそう言った。
「そっか。
雨じゃなきゃ来るんだよな」
「そうだよ。
雨じゃなければ毎日。
ずっとそうだったもん」
――ツバサは
あたしをどう想ってるんだろう。
あたしの中で確実に
ツバサは大きな存在になっていた。
あたしとツバサは
病院の屋上で話をしている。
ツバサは
私立の男子高の二年生で
サッカー部に入っていて
あたしと同じく
ひとりっこらしい。
お父さんは銀行マンで
お母さんは専業主婦で。
ツバサとあたしは
育った環境はまるで違う。
でも
いや、だからこそ?
あたしはツバサに
惹かれていた。
「明日さ、ギブスとれるんだ」
世間話のように
さらっとツバサが言うので
あたしは聞き逃すところだった。
「えっ…じゃあもう退院?」
「まだ。
リハビリして歩けるように
なってから、かな」
「そっか…」
ツバサが退院したら
あたしたち、どうなるんだろう。
おめでたいことのはずなのに
あたしは喜んであげられなかった。
「俺が退院すんの
さびしいんじゃねーの?」
「えっ…違っ…」
ツバサは完全に
あたしをからかってる。
「おまえさ、俺が退院しても
ここにまた毎日くるの?」
まだそんなこと
考えられない。
空を見に来ていただけなのに
いつのまにか
ツバサに会いにくるのが
メインになっていた。
「あたしは空を見にきてんのよ」
ふてくされたように
あたしはそう言った。
「そっか。
雨じゃなきゃ来るんだよな」
「そうだよ。
雨じゃなければ毎日。
ずっとそうだったもん」
――ツバサは
あたしをどう想ってるんだろう。
あたしの中で確実に
ツバサは大きな存在になっていた。