恋するために生まれた
靴を履き、玄関を出ると
外は冷え込んでいて
空気がピンとしていた。
「さむぅ〜い」
「スカートなんか
はいてるからじゃねーの?」
「だって制服だもんっ」
さりげなく
ツバサの手があたしの手に触れ
手をつないで、歩き出す。
「…ツバサの手、あったかいね」
「おまえが冷たすぎんだよっ」
「手が冷たい人は
心があったかいんだって〜」
「なぬ?!
俺は手も心もあったかいぜ」
「あははは」
――知ってるよ。
ジョーダンだよ。
あたしよりもツバサの方が
ずっとあったかい人だよ。
「ちっちぇー手だなぁ」
指先から
手のひらから
伝わってくる、ツバサの温もり。
手をつないでるだけなのに
全身でツバサを感じてる。
触れてる手も
ツバサと共有してる空気さえも
すべて愛しい。
「こんなに小せー手で
世の中渡っていけんのかね」
「渡ってきたもーん」
「まぁこれからは
俺がついてるからな」
ドキ…
あたしきっと
耳まで真っ赤になってる。
「かわいいなーユウは」
からかうような調子で
ツバサがあたしのほっぺたを
触った。
「ずっと一緒にいような」
「うん…」
あたしたちは
まだ17歳で
人生は
これから先の方が長すぎて
どうなるかなんて
正直わからない。
だけど
ずっと一緒にいたいと想う
今この瞬間だけは
きっと永遠。
外は冷え込んでいて
空気がピンとしていた。
「さむぅ〜い」
「スカートなんか
はいてるからじゃねーの?」
「だって制服だもんっ」
さりげなく
ツバサの手があたしの手に触れ
手をつないで、歩き出す。
「…ツバサの手、あったかいね」
「おまえが冷たすぎんだよっ」
「手が冷たい人は
心があったかいんだって〜」
「なぬ?!
俺は手も心もあったかいぜ」
「あははは」
――知ってるよ。
ジョーダンだよ。
あたしよりもツバサの方が
ずっとあったかい人だよ。
「ちっちぇー手だなぁ」
指先から
手のひらから
伝わってくる、ツバサの温もり。
手をつないでるだけなのに
全身でツバサを感じてる。
触れてる手も
ツバサと共有してる空気さえも
すべて愛しい。
「こんなに小せー手で
世の中渡っていけんのかね」
「渡ってきたもーん」
「まぁこれからは
俺がついてるからな」
ドキ…
あたしきっと
耳まで真っ赤になってる。
「かわいいなーユウは」
からかうような調子で
ツバサがあたしのほっぺたを
触った。
「ずっと一緒にいような」
「うん…」
あたしたちは
まだ17歳で
人生は
これから先の方が長すぎて
どうなるかなんて
正直わからない。
だけど
ずっと一緒にいたいと想う
今この瞬間だけは
きっと永遠。