妹とカノジョ。

「嘘だしー。
紗緒に会いたいからですよっ」


亮が、珍しく
ちょっと顔を赤くして言った。

「あ、今照れた?」

「照れてねーし」

亮がフイっと窓の方を向いてしまった。


「‥今日楽しかったよ。
ありがとーねっ」

「ん」


そう言って、亮は私の手を握った。

私も、優しく、握り返した。
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