キスの魔術師


「ハハッ。でも、幸せそうでよかった」


『…ミミちゃん……』



急に大人の女性の顔に変わったミミちゃん。

クルッと巻いてる髪に、くっきりとした目のミミちゃん。

…なんか、お姉ちゃん的存在!?…みたいな??



「ハーイジっ! 俺以外の人を見つめんな!!」



恭介の声が聞こえたと思ったら、急に首を絞めつけられた。



『別にいーじゃん! ミミちゃんはあたしの彼氏ー』


「はー!? 浮気??俺、浮気されちゃったの…?」 



なんかいつも通りの恭介の反応で、安心した。

恭介のことだから、きっと自分が留学するとあたしが可哀そうとか思って気持ちよく留学できないなとか思ってたんだ。



すると、健吾君が思わぬ人ことを…。



「恭介、留学するんだろ?」


『うおい!』



今その話題出すなよッッ。
この空気読めない人め!!
K・Yが!!!



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