ヘタレな彼が好き


「遅くなってしまってゴメンナサイ…
って、ゆりさん!?」

あのアメーバ野郎の声がきこえた。

くそっ、あんたの存在なんて忘れてたよ。

あんたもどうせ、あたしを捨ててどっかへ行くんだろうが。

あたしは完全に自暴自棄になっていた。


ところがあたしの予想は外れた。
まったく逆だった。

「大丈夫!?なわけないよな。
気分がわるいのか、ケガか、熱か、救急車か!?」

矢継ぎ早にきいてくるアメーバ。

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