＊天然彼氏の観察日記＊

『きゃ……』


「唯の彼氏はこの学校か？」



隆介さんの威圧感に耐えられず、頷いてしまった。



隆介さんは、あたしが頷いたのを確認して屋上のドアに手をかけた……時。



ドアが開いた。



「唯ー遅れてごめん。いやー担任がさー……あれ？隆介さんじゃないっすか。こんちはー。…ってどうしたんすか？唯と一緒に。二人とも知り合いなら言ってくれればよかったのに。」




稜斗！！



ばかぁ…なんで今頃くるのよ。



あたしと隆介さんのまわりの空気は緊迫してるのに、稜斗の空気だけのんびりしてる。不思議…。



「おー、稜斗じゃねーか。」



……知り合い？？