恋に恋した5秒前




『れんちゃんにはお前が誘えよ!』


そうぷんすか言いながら、京平は教室を出て行った。




「花火大会一緒に行かない?、花火大会一緒に行かない?、花火大会…うわ」


隣のクラスへ行く途中、誰かとぶつかった。


「あっ、レン。」

ほんの少し、僕を見上げるのは恋。

距離が、近い。


「…ごめん、」

「んー?いいよ(笑)。どうしたの?」


「ちょっと恋に用事があって。」






―花火大会、一緒に行かない?





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