私vs国連 〜悲劇の世紀末救世主伝説〜

将軍様と私



車に揺られる事、3時間。


二人は、立派な建物の割には随分と殺風景な都市へと入った。


やけに軍人ばかり目立つ大通りを抜け、ひときわ立派な建物の前で車は停まった。


ケンシロウはネズミ男と別れ、とある豪華な部屋で30分ほど待たされた。


そして────。


「やぁ、よく来てくれたねスムニダ。」


部屋に、軍服を着て、眼鏡をかけた天然パーマの小男がやって来た。


「アンタの事は知ってるよスムニダ。昔お舟で漫画取り寄せてもらったからねスムニダ。でも最近はお舟入らせてくれなくて残念なのねスムニダ。」


一方的にまくし立てる小男に少し面食らいながらも、ケンシロウはすぐに本題を切り出した。


「ユリアは、どこだ………?!」


「あー、ちゃんと聞いてるよスムニダ。ユリアちゃん、捕まってるのねスムニダ。」




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