【禁断の恋】赤い嘘【完】
「痛っ……」


両膝と両手に感じる痛みに顔を歪めていると、私の前に大きな手が差し出された。


「……大丈夫か?」


「星矢……」


心配そうな表情で私の顔を覗き込む星矢。


「大丈夫……」


そう言いながら星矢の手を掴んだ瞬間、私は星矢に引っ張られギュッと体を抱き締められた。
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