【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……あ……ごめん……」

僅かに落ち着きを取り戻し、星矢に抱きついていた事を思い出す。


自分の行動に驚いたと同時に恥ずかしくなり慌てて星矢から離れようとした瞬間、


「雷怖いんだろ?このままでいろよ?」


星矢は私の体をギュッと抱きしめ優しく頭を撫でた。


昼間学校で会った時はあんなに刺々しい言い方をしていたのに、今の星矢はどこか優しくて。


あたしは星矢の言葉に甘えることにした。 

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