【禁断の恋】赤い嘘【完】

放課後になり生徒達が慌ただしく帰り支度を始める。

そんなとき突然辺りが騒がしくなった。


「姫華!ちょっと!!!」

立ち上がり鞄に荷物を積める私にクラスメイトが笑顔で駆け寄ってきた。


「え?何?」


「何?じゃないって!!姫華のお兄ちゃん来てるよ!!!」


「……星矢が……?」


驚き顔を上げると大勢の女の子達に取り囲まれ不機嫌そうな星矢が教室の入り口に立っていた。
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