【禁断の恋】赤い嘘【完】
星矢の背中に腕を回したくても回せない。


腕を回してしまったら、私は星矢への気持ちを抑えきれなくなってしまうから。

妹として星矢に抱き締められるこの幸せを自分で奪ってしまうことになるから。

「……早く準備しないと、遅刻しちゃう」


本当は離れたくない。


ずっと抱きしめられていたい。


星矢の温かい腕に包まれていたい。


でも私は気持ちとは裏腹に星矢の胸を押し自分から星矢と距離を置いた。
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